みわ由美 あったかい政治に!
かけある記 コンテンツ
タイトル 田村智子参議院議員と学校訪問―「つくしの子」過密解消への課題あらた タイトル

画像
2013/10/08
願い実現で3年前校舎を増設させたが
 10月3日、私は、田村智子参院議員とともに松戸や鎌ヶ谷市等の知的障害をもつ子どもたちが通う、県立つくし特別支援学校を訪ねました。県議であったとき私は、教室不足が深刻で過密解消のため校舎増設をとの強い要望をうけ、懸命にとりくみ、みんなで実現させてきた経過もあり、真新しい高等部棟(平成21年5月に完成)も、感慨深く視察させていただきました。

増設後も子ども増え、当初の倍300名を超える大規模校に
 そもそも昭和55年は138名であった児童生徒数が、平成20年には258名に。そして校舎増設後の21年には275名、22年は295名、23年は297名、24年は303名、25年は283名と、増設後も「つくし」を必要とする子どもたちは増え続けて来たのです。つまり、新高等部棟を増設しても、過密解消になりきれていない深刻な実態が、今回の視察で分かりました。衝撃でした。改善後も現場に寄り添い続けることの大切さ、学ばされました。

今の教室不足と過密の現状は深刻
 第一に、教室不足の問題です。子どもたちの数からすれば、国からの認可学級は65学級(小24 中14 高27)なのに、それに見合う普通教室数がないため、65のところを41の学習グル一プ(小17 中7 高校16 訪問小・高1)を編成して、41教室でやりくりをせざるを得ない状態。またいわゆる特別教室も、図書室・会議室をなくして普通教室に転用したり、職員数が多くて既存の職員室に入りきらないため理科室や美術室を職員室に転用したりと、次々と大切な特別教室がつぶされたままでした。

画像
 食堂増築や新高等部棟建設に伴い作業室等は充実されましたが、教室不足やグラウンドや体育館の狭さなどは、依然深刻でした。障害を持つ子どもたちにはなおのこと手厚い支援が必要なのに、なぜこのような教育条件のままなのか。そもそも国は、障害を持つ子どもたちの学校については施設基準そのものを持っていません。説明に来られた県教委がおっしゃるように「変につくられると困る」確かに悪い基準ならない方がいい・・という議論もありますが、現状では、基準がないことをいいことに改善が進まない、改善を進めないことの弊害をこそ直視すべきではないでしょうか。

画像
朝の職員会議は立ったまま‥‥夏場は37度が当たり前
 第二に、教職員をめぐる問題です。毎朝の職員会議は、教職員が一堂に会する場がなく高等部の職員室で行うため、なんと小中学部の教員は全員が立ったままだと言うのです。県教育委員会は、「慣れっこになっている。他の学校でもそう言う学校が増えている。」などとたいした問題ではないかのように言いますが、私はそうは思いませんでした。
 毎朝、約10分程度とのことですが、教員が大切にされなくてどうして子どもたちが守られるでしょう。しかも、「夏場の職員室は37度が当たり前、もっと高いかも‥‥」との説明です。前々からこの問題は伺っていましたが、変わっていません。小さな扇風機があちこちに設置されていましたが、いずれにしても想像を絶する職員室という他はありません。
 千葉県教育委員会の責任は重大です。先生方の献身的な努力で千葉の教育が支えられているものの、子どもたちの教育条件整備とあわせこの点でも改善は急務だと感じました。

矢切高校跡地に新設校が出来ても、「つくし」は新たに柏学区が増え
 今後どのような対策が講じられて行くのかについて、県の説明では、「松戸矢切高等学校(廃止された)跡地施設を利用して、平成27年4月予定で、特別支援学校を新設する」「新設校の児童生徒数は180人規模で、通学区域は松戸市のおおむね武蔵野線の西側とする」というものでしたが、さらに聞けば・・「今の『つくし』からは、約100人が新設校に移動するが、あらたに柏市内(柏特別支援学校の国道6号線より南側を編入)から70人程度がくるので『つくし』の規模は約250人程度になると見込んでいる」とのことでした。
私は、「これによる教室不足の解消はどの程度進みますか」と率直にお聞きしましたが、即答はなく、やりとりを通してどちらかというと解消は難しいとの印象を受けました。柏市は松戸市と違い、いま人口増に転じていると聞いていますが、であればなおのこと柏特別支援学校の過密解消は、県の責任で柏市内で行うべきではないでしょうか。柏から松戸に来る子どもたちや保護者の立場を考えても、私はそうすべきだと考えます。

画像
放射能の除染土がうず高く、グランドの脇の丘に‥‥
 最後にグランドを視察しましたが、田村智子参議院議員も、「狭いですね」と驚いていました。子どもたちや先生たちのご苦労に胸痛みました。
 そして、私たちの眼に止まったのは、グランドすぐ脇の丘の上。やはりこれは、長く青いビニ一ルシ一トに覆われた放射能の除染土でした。ホットスポットの学校は除染しました、と言うけれど、こんなに子どもたちの近くにしか置き場がないのか。グランドの延長線上との印象です。これも早急に解決すべきです。

改善へ全力! 国会でも県議会でも
 私は、授業風景や片道一時間余にもなるというバスでの下校風景なども視察し、笑顔ふりまく子どもたちや寄り添う教職員らの姿に、緊急に教育条件の整備をと誓わずにはいられませんでした。田村智子参議院議員は、こうした問題を国会で取り上げていくとのこと、期待したいです。そして私も、今回の視察内容を千葉県議会議員さんらにお伝えし、再来年の県議会議員選挙では、こどもたちのためにも何としても松戸からの議席奪還をと決意あらたに致しました。
○関連
「特別支援学校 教室足りない/田村議員が視察/埼玉と千葉」(2013/10/4付「しんぶん赤旗」)
良かった!超過密「つくし特別支援学校」ようやく増設実現 (みわ由美「笑顔通信」)


トップページ
みわ由美物語
かけある記
県議会報告
やすらぎのとき
みんなの声
大好き!まつど 千葉
みわホット通信
リンク
日本共産党みわ由美事務所