良かった!超過密「つくし特別支援学校」ようやく増設実現
2009/05/01
★県内最大規模に――これまで改善を強く要求
5月1日午前、松戸市金ケ作にある千葉県立つくし特別支援学校の新高等部棟竣工式が行われ、あわせて創立30周年記念式典が開かれ、お祝いにかけつけました。
つくし特別支援学校は、松戸・鎌ヶ谷地域から、275名(平成21年4月現在)の児童生徒が、小・中・高等部に通って学んでいます。特別な支援が必要な子どもたちが通う学校としては、県内では最大規模のものとなっています。30年前は86名の児童生徒数でしたが、今ではその3倍を大きく超える規模に。
初当選以来八年間は文教常任委員会にいた私は、生徒数が3倍になっても抜本的な増設がないため「超過密は限界」と深刻な、この学校の状況を議会で取りあげ、何度も学校現場に足を運びました。
★教室不足、40度を超える作業室、食堂は入れない
つくし養護学校(当時)の教室不足、時には40度を超える作業室の暑さ、生徒が同時に入れない食堂の狭さなど・・・これでは、特別の支援が必要な子どもたちに当たり前の支援さえしていないではないか。あの時の怒りは、忘れることができません。
教育条件の劣悪さが、子どもたちに大きな苦痛さえもたらしている深刻な現状を、つぶさに視察。教育現場の声を何度も聞き取りながら、議会で質問し、改善を強く求めてきました。県議会には何度か請願も出され、保護者や子どもたちの願いが大きく議会をも動かしたのです。
★ランニングできる高等部棟、多目的ホ一ル
足の感触がソフトなタッチのランニングコ一スは、全天候性トラック。資材として木材の多いパステルカラ一の校舎は、明るく温かみが感じられます。多目的ホ一ルも木材がふんだんに使われ、広い空間です。
これで、雨の日に狭い体育館でぶつかり合いパニックになることも、解消できそうかな――と、本当に希望が広がりました。教育条件の整備こそは、行政の責務だと、改めて痛感しました。
★「祝う会」でのこどもたちの歌、踊りなどに涙・・・
体育館で行われた児童生徒による祝う会「夢・未来へ つなごう つくしのミュ一ジックライン」は素晴らしいものでした。
特に、「世界がひとつになるまで」(下記)を、真っ暗にした体育館会場で、子どもたちと先生が一つになって、体を揺らし、いたわりあいながら、本当に楽しそうに歌っていたのには、涙、涙、涙が自然とあふれでました。さっき、パニックになっていた子どもたちも、揺ら揺ら、体を動かしているではありませんか。
支援が必要な子どもたちに優しい社会はみんなに優しい社会――そう実感しました。なお、新高等部棟と本校との間が、車も通る市道になっており、通行は教員と共にが原則で、子どもたちだけでは危険です。交通事故の危険から守るためにはさらに万全な安全対策をつくることが急務、と感じました。
まぶしい陽射しが君の名前を呼ぶ
おんなじ気持ちで空が見えるよ
つらいとき1人きりで涙をこらえないで
※世界がひとつになるまで
ずっと手をつないでいよう
あたたかい微笑みでもうすぐ
夢が本当になるから
はじめて出会ったあの日あの場所から
いろんな未来が歩き始めた
なぜみんなこの地球に生まれてきたのだろう
※ときめきは宝物いつでも愛が明日を守るから
愛か明日を守るから
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