県庁の不正経理 5年間で30億円/千葉 千葉県は7日、請求書と異なる物品を購入するなどの県庁の不正経理の額が、2003年度からの5年間で約30億円に上ることを明らかにしました。このうち約1億1000万円は、本来業務に不必要とみられる「使途不明金」でした。 県は昨年秋、会計検査院の検査で他県の農業関連補助金の不適正経理が発覚したことを受け、庁内全体の経理調査を開始。これまで3人の県職員(いずれも懲戒免職済み)が虚偽の事務用品の支払伝票を作成して費用を捻出(ねんしゅつ)し、飲食費などに充てた疑いで逮捕・起訴されました。 県によると、約30億円の不正経理の内訳では、他の事務用品の購入名目でパソコンやデジタルカメラなど他の用品を買っていたケースが多かったといいます。また県は、使途不明金約1億1000万円の中には職員の飲食代など私的流用されたケースも多いとみており、調査を続けることにしています。