千葉県青少年女性会館「廃止」にストップを
12/10神奈川県立青少年センタ一視察楽しかった!
「(センタ一が)あって、良かった」副館長のことば心に沁み
行革で、青少年の声も聴かずに「廃止」ありきですか!?
千葉県行革委員会で、千葉県青少年女性会館が廃止と方向が示され、12月14日開催の千葉県議会環境生活警察常任委員会で、わずか一年と限定した指定管理の議案が審議されます。審議まであと四日しかない・・どうしよう、と迷いながらも、私は神奈川県へと走りました。そして本当に行って良かった、とても楽しかった!と、励まされてかえってきました。
便利!JR桜木駅から徒歩約8分 文化の中心地
駅から近く、まわりは県立音楽堂、県立図書館、横浜能楽堂など。文化の香りイッパイの中に、神奈川県立青少年センタ一はありました。
センタ一前には、複数の警備の方がいて、車や利用者を丁寧に誘導しておられました。
県職員の顔がみえ声が聞こえ 約2.38億円予算で50名体制
まずは、温かく迎え入れご説明下さった女性職員さん。神奈川県も県議会開会中ですよ、と神奈川県議会のポスタ一の前で写真。センタ一について教えてくださいました。 ネットで公開されている28年度事業計画によれば、職員数は50名でうち常勤者34名。(一般事務22、指導員10、福祉2、学芸指導8、舞台芸術4、相談員3、技術補助1)手厚い専門家による県職員体制で、指定管理とか委託ではなく、しかも知事部局である県民局に位置付けられており、全体的に視点から、総合的な青少年施策に力を入れています。予算額も人件費を除いて事業費だけで、約2.38億円になります。地上3階、地下2階で、地下2階は楽屋等で、面積は8672平方メートル、建物は9285平方メートル。
利用者は年間19万7千人超(平成27年度)
体験学習、ひきこもり相談、科学、そして舞台芸術活動と多彩豊か
センタ一は4つの柱で事業に取り組んでおり、(1)青少年の体験学習を推進する人材の育成−指導者育成課(2)青少年の引きこもり、不登校や非行等への対応−青少年サポ−ト課(3)青少年の科学体験活動の促進支援−科学支援課(4)青少年や県民の舞台芸術活動への支援−舞台芸術課と、4課に。
県少年施設の総合的な展開と、舞台芸術の振興のために、この4課が連携しあいながら、センタ一内でこの日も、多くの県職員さんと企画参加者らが、活発な活動を、あちこちで展開されていました。私が、センタ一内をぐるっと一回りしただけでも、とても青少年センタ一らしい活気を感じとることができました。
歴史がある「高校演劇」 812席のホ−ルと舞台を見て
ホ一ルは、センタ一の施設のメインでもありますので、観たい感じたいと、私は、残り30分で途中入場で失礼ながら、ホ一ル内で観劇もさせていただきました。この日は、神奈川県演劇連盟合同公演「藪原検校」井上ひさし作で、満員の熱気。素晴らしい音響で、生演奏も含めとてもアットホ一ムで、会場と舞台とのあたたかな一体感を感じました。また毎年の高校の演劇行事は、大人気の歴史的な取り組みになっているとのことでした。
貴重な懇談「あって、良かった」「社会的に厳しい青少年にこそ」
ホ一ル内を、作業服で駆け回っておられた副館長さんが走ってきてくださり、最後に貴重な懇談が実現。「創立55年の歴史があります。平成17年に耐震不足が指摘され、5階建てから三階建てに変更して耐震工事が行われました」「神奈川県でも、全ての公の施設の見直しが行われ、県青少年センタ一は存続になりました」とのご説明。
また「(センタ一が)あって、よかったと思います。」「そもそも勤労青年のためにスタ一トした経緯もあり、今はまた、社会的に厳しい青少年の状況もありますから、民間の利用はなかなか厳しいところも。その点、県立センタ一の場合は、内容によっては無料です。青少年の健全育成のためですから」とお話しを頂き、大変に深く心に沁みました。何のための県行政か、あらためて原点に引き戻された思いで、元気を頂きました。
千葉県? 「青春」知事なら・・と、言われ
最後に、センタ一内を回っているとき、千葉から来ました、というと、「千葉県の知事は青春知事だから、若者の予算は一番では?」と声をかけられました。
さてその問題は、今後の調査課題です。だったら、千葉県青少年会館を安易に廃止などできない筈ですから、少なくとも行革による廃止方向は、県自らが再度十分な検討をして、広く青少年や県民の議論にも付して再検討すべきです。
私は、廃止は撤回し、存続と充実を強く求めていきたい、とあらためて思いました。 ご親切に対応してくださった副館長さん、職員さん等に、心から感謝いたします。ありがとうございました。
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