10/08/27付「しんぶん赤旗」から記事だけ転載
2011年度予算編成に向け日本共産党千葉県委員会と国会議員団千葉県事務所は26日、千葉市で福祉・医療、教育、労働・雇用、中小業者、保育・学童の5分野で県民要求を聞く会を開きました。田村智子参院議員が出席。約20団体60人以上が参加しました。
無保険で受診せず死亡
福祉分野では、国保料が払えず無保険状態で亡くなった人が全国で47人(うち千葉県2人)という実態、窓口負担から受診を抑制する現状が出されました。子どもの医療費無料化拡充や後期高齢者医療制度撤廃、ヒブや子宮けいがんなどのワクチンの公費助成の要望もありました。
奨学金借りたが職なし
教育問題では非正規教職員の増加問題、森田健作知事がねらう道徳教育の強化、約4割の学校を減らす千葉市をはじめ各地で進む小・中学校統廃合計画などが報告されました。「今年4月で内定率25%、奨学金を借りているのに就職が決まらない」「実家は農家で家計が苦しく、自分が進学したため兄弟が進路をあきらめた」という学生の声、義務教育でも制服や給食、部活動、修学旅行など負担が重くのしかかる例が紹介されました。
雇用・労働問題では、青年ユニオンや民青同盟が深刻な雇用破壊の実態を紹介。「朝は6時半から勤務し昼休みは15分、トイレに行くのもにらまれ深夜まで働く」(美容師)「9カ月の子どもを抱え夫は非正規社員。賃金は月10万円以下。託児所付きの夜の仕事で心と体を壊した」(24歳女性)などの例を報告しました。
田村議員は深刻な実態に耳を傾け、県民の願い実現へ、所属する参院厚生労働委員会での取り組みをはじめ国会内外で奮闘する決意を述べました。党議員団、志位和夫衆院議員秘書、国会議員秘書らも参加しました。
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