みわ由美 見える・身近な・みんなの県政へ
トピックス コンテンツ
タイトル 「しんぶん赤旗」09/10/08付「潮流」 タイトル

 57年前の1952年初夏。建設省の役人がやってきて、集まった住民に告げました。「ここにダムを造る」「この村は、ざんぶり水につかりますな」

▼寝耳に水の無礼な宣告に、住民たちはさっそく村ぐるみの反対運動を始めました。ところが、建設省からはナシのつぶて。みんながダムのことなど忘れていた13年後の65年、ふたたび建設話が明かされます。

▼群馬県の八ツ場(やんば)ダムです。“消えたと思っていた計画が、まだ生きていた”。当時の住民は、どれほど重苦しい気持ちに陥ったでしょう。以来、政府の本音を物語る役人の発言が数々伝えられています。

▼「ダムなどは100年かかってもいいんだよ」。ある河川局長の言葉です。八ツ場ダムで家が水没する友人に語ったそうです。反対する住民も、時がたてば疲れ果て、降参するだろう…。「ヘビの生殺し」にたとえられます。

▼「いいかげんでよいから早く書け」。建設省の現地事務所長が、設計を頼んだ業者に迫った、といいます。「いいかげんでよい」のは、温泉街の移転先の地域づくり計画です(以上、発言は萩原好夫『八ツ場ダムの闘い』から)。

▲しかし八ツ場ダムは、造れば美しい自然を壊すだけの、何千億円もの無駄遣いと分かってきました。60年近くにわたり住民を振り回したあげくに、です。計画への退場宣告は避けられませんが、追いつめられ苦汁を飲んで建設を受け入れた住民と誠意を尽くして向きあう政府の責任は重い。政権が代わり、ようやくその機会が訪れています。

トップページ
みわ由美物語
かけある記
県議会報告
やすらぎのとき
みんなの声
大好き!まつど 千葉
みわホット通信
リンク
日本共産党みわ由美事務所
みわ由美ケータイサイト