9条守れ、平和を守れ――街頭演説原稿
――一体なぜ、私たちの国は、戦争をしたのでしょうか。この8月、私はしっかり、この歴史の事実と向き合いたい。
皆さん、日本軍国主義は、領土の拡大と資源確保を目的に、無謀・無法な侵略戦争に乗り出し、アジアで2000万人、日本で310万人を超える、尊い命を犠牲にしました。そして、戦後の日本は、二度とこの過ちを繰り返さないために「戦争はしない。軍隊は持たない」と、憲法9条に固く誓って、国際社会に復帰できたのです。だから憲法9条には、不戦の誓いと、幾千万人もの「命」が、しっかりと刻まれている。命こそ宝、9条こそ宝。だから私は、憲法9条は絶対、壊してなるものかって、思うんです。皆さん、日本共産党は、憲法9条を、何があっても守り抜きます!9条守れの願い、核廃絶の願い、どうか日本共産党に、お寄せ下さい。
いま世界は大きく変わりつつある、わくわくする時代ではないでしょうか。イラク戦争の失敗で、アメリカ一国覇権主義、力づくで世界はアメリカの言うことを聞け、これはもう通用しなくなりました。オバマ大統領の、核兵器のない世界をめざす、勇気ある演説で、前向きの変化が始まりつつあります。日本もこの流れに沿って、歩めばいいのではないでしょうか。
ところが、今の政治はどうでしょうか。自民党のマニュフエストには、「核廃絶」は一言も無し、9条の改悪を明記しています。どこが安心でしょうか。また、オバマ大統領の演説にも、麻生さんは、「核廃絶なんていわないで核の傘で日本を守って欲しい」さらに、あの被爆地長崎で、今年、「核兵器の先制使用には反対しない」などと、発言したのですから、酷いものです。皆さん、子どもたちにも聞かせられない、恥ずかしい自民党政治は、さっさと、退場願おうではありませんか。歴史の逆流は、許せません。日本共産党の躍進で、自民・公明政権に、大きなレッドカ一ドを、突きつけましょう!
党をつくって87年。日本共産党は、あの戦前、「蟹工船」の時代から、戦争反対と、命奪われても、平和の旗を降ろしませんでした。他の政党が、みんな名前を変えて大政翼賛会となり、ススメススメ兵隊進め、侵略戦争に加担したときにも、節を曲げずに闘い抜きました。日本共産党、という名前には、その闘いの歴史と、戦争はいやだという、国民の熱い熱い反戦平和の願いが込められている。だから私は、大切にしたいのです。
先日、元自民党幹事長・元内閣官房長官の政治家野中弘務さんが、「しんぶん赤旗」の一面で「今日本がおかしい、大政翼賛会にもどってしまったのか。民主の小沢さんは、国連のもとで自衛隊を海外に派兵してもいいなんておかしなことを言っているが……国の根幹を決める政治家たちが、しっかりした歴史認識にたって、再び誤った道へ走っていく流れにブレ一キをかけて行かなくてならない」と、共産党にエ一ルを寄せて下さいました。
いまこそ、日本共産党を勝たせて下さい。核廃絶めざし、9条を生かす国づくりの先頭にたつ日本共産党を、この8月の選挙で大きく躍進させてください。平和の願いを、どうぞ、日本共産党に託してくだいますよう、心よりお願い致します。
お聞きくださいまして、有難うございました。――
|