●伊藤よいちろう松戸市議のあいさつ
みなさん、こんにちは。ご紹介いただきました日本共産党市議会議員の伊藤余一郎でございます。本日は第44回の定期大会の成功、おめでとうございます。今日、日本共産党市議団からは中村たか子議員、うつの史行議員、高橋たえこ議員、高木健議員が出席しておりますが、私の方から代表してご挨拶をさせていただきます。
松戸市議会は、一昨日閉会いたしました。議会で特徴的なことと言えば、国保料が一人当たり9200円と、大幅な値上げがされたことです。国保料が高すぎて払いない人がさらに増えるのではないかと、懸念しているところです。
もう一つは、介護保険の問題です。10年目を迎えた介護保険制度、本来なら国が介護に50%の負担をしていたのを、25%に減らし、5%の補助もまともにくれません。そして深刻なのは施設不足の問題です。松戸市は今年09年度から2011年の3年間の事業計画をつくりましたが、特養ホームのベットの目標は297床です。今でも1396人の待機者がいるんですよ。それが3年間でわずか297床の施設しかつくらないのです。待機者のなかで介護度が4と5の重度の人だけでも550人以上もいるんです。それなのに297床では全く足りません。増え続ける待機者の解消には目標数を引き上げるべきです。私は、市立の特養ホームをつくって整備目標も増やして、待機者の解消に全力を尽くすべきだと議会で強く要求しました。
日本共産党は六月議会で五本の意見書と決議一本を提案しました。
例えば消費税増税に反対する意見書、違法献金事件の疑惑解明を求める意見書、企業団体献金の全面禁止を求める意見書の三件は社民党との共同提案で提出しましたが、他党の反対で否決されました。しかし、核兵器廃絶を求める意見書、北朝鮮核実験の暴挙に抗議する決議の二件は全会一致で可決されなど、画期的なこととなりました。
こうした意見書なども国に対して地方から声をあげていく、そのことが政治を変える力になります。先ほど日本では「将来への不安」が増し、「社会保障は崩壊してしまった」などと、どなたかが言っておりましたが、国の政治を変えること、何よりも政治の中身を変えることが、必要なのではないでしょうか。
最後に、市立病院の問題についてですが、今、大事なのは病院を市民のための病院として守れるかどうかということです。松戸市立病院に限らず、全国各地の公立病院は、約900近くありますがそのうち8割近い病院が赤字になっています。その最大の原因は診療報酬の大幅なマイナス改定の影響です。そして医師・看護師不足による診療の休止などです。
松戸市立病院でも医師が12名、看護師は50人ほど不足し、循環器科や精神科など一部診療は休止し病棟も閉鎖になっています。こうした医師・看護師不足は政府が「日本は医師も看護師も過剰だ」などとして増やそうとしなかったのが原因です。こうした点をしっかりみながら、市民のための病院を守ることではないでしょうか。総務省はガイドラインで赤字病院は民営化するか縮小すべきだと圧力をかけてきています。そうした攻撃を許さないとり組みが求められています。みなさんと共にがんばりましょう。
少し長くなりましたが、ご挨拶と致します。ありがとうございました。
○参考