昔、貧しさのために――郷土人形・佐原張子(はりこ)と、明るい会
2009/03/21
☆張子の虎と丑(うし)
写真は、明るい会代表委員である、佐原張子3代目の鎌田芳朗さんの作品です。
鎌田さんの解説によると「明治末期に鎌田清太郎により作り始められた張子人形は、だるま、面などが主でした。なかでもゴムゼンマイを仕掛けにした動く玩具『亀車』はそのユーモラスな動きが人気を博しました。現在は孫の私、芳朗に受け継がれ、約60種類の様々な張子人形がつくられています」とのこと。
☆玩具を買い求められなかった親が、子に
以下の写真は、佐原駅に展示されているものです
「昔、貧しさのために人形や玩具を買い求められなかった親が子供に与えたのが郷土人形の始まりと聞きます。その素朴さを失わないように心掛けています」
☆優しさ・争いのない平和を願う心
「張子人形を通して、人の優しさ、争いのない平和を願う心を感じ取っていただければ幸いです」このようにも、張子の解説に、鎌田さんは書かれている。私は大変に感銘をうけた。その鎌田さんが、明るい会の推す候補の個人演説会で、張子を掲げ、「文化は、景気が悪くなると削られるが、人間は文化無しでは生きられない」と、現県政を批判された。
☆文化は精神のよりどころ
なお、県内で張子を作られているのは、鎌田さんだけです。「以前は、県立博物館『房総のむら』からも、出張依頼があったが、予算が削減されて呼ばれなくなった」とも語っておられました。
さらに、「欧米では文化は大切にされている。文化は、精神のよりどころ。(明るい会の推す人が)知事になって、削られた文化予算を増やし、千葉県の伝統工芸を守っていただきたい」と訴えられた。憲法25条で言う健康で文化的な最低限度の生活を国も地方自治体も保障しなければならぬ。
頑張れ 佐原張子!守れ、千葉の伝統。
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