風待草−まつど「21世紀森と広場」・千駄堀にて
「21世紀の森と広場」公園の脇の道路を走りぬける。遠くにかすむ梅林。淡い花たちが、しずかに春だよ、とささやきあっているのか。しばし、たたずむ。桜とちがい、咲き方も散り方も、ゆっくり……で、梅は梅。梅は、春告草・風待草とも言う。
(写真1〜2枚目、「21世紀の森と広場」で。3〜5枚目、千駄堀で。)
大空は梅のにほひにかすみつつ くもりも果てぬ春の夜の月
――藤原定家
人はいさ 心も知らず 古里は 花ぞ昔の香に にほひける
――紀 貫之
道端の 風ふきすさぶ 野梅かな
――高浜 虚子
梅一輪 一輪ほどの あたたかさ
――服部 嵐雪
夜の千駄堀の梅
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