みわ由美 はるかに続く大海原
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タイトル 私と常盤平=1 タイトル

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 かってのわが子を思い出させる「子らの
 像」

 京都生まれの私。小学校から高校時代は和歌山に移り住みましたが、再び京都で学生時代、そして結婚。京都西陣の生糸問屋などで働きながら、3人の子どもたちに恵まれました。夫の仕事の事情で、京都を離れたのが20年程前でした。

 千葉県松戸市八ヶ崎に転居。ここ新京成電鉄「常盤平」駅の近くで、その頃からよく買い物をした記憶があります。緑に包まれたこの街と出会い、よく子どもたちと来ました。
 常盤平駅前の子らの像を見るたび、あの頃を想い起こします。当時、0歳、2歳、6歳、全員保育所育ち。子は宝、弾ける子らを追いかけながら、知らない地での無我夢中の子育てを、昨日のことのように思い出します。多くの方たちのお世話になりました。
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地域に根差す文化の担い手を守ろう
 働かなければ!と、駅前の書店「学友堂」さんで、パ一ト勤務をさせて頂きました。「その節は、お世話になりました。社長、有難うございました。お元気でらっしゃいますか」・・子どもたちの保育所通いを暖かく支えてくださった社長初め社員さんたちの思いやりに、今でも感謝感謝です。

 「蟹工船、いかがですか」と伺うと、「売れてるよ」との歯切れよい社長の答えです。街の文化の灯をともし続けて頑張っておられる書店さんは、いま厳しい競争の中です。地域にねざす大切な大切な文化の担い手を、どうしても守らなければなりません。
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 桜の木肌から、歴史を感じる私
 「常盤平さくら通り」の桜の木々に触れては、尊い歴史を感じています。この道が、「日本の道100選」に選ばれたのは1987年だそうです。ソメイヨシノやオオシマザクラの並木道。春の「常盤平さくら祭り」は、出店がびっしりで、関東近県から50万人もの大勢の人々が来られます。

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 樹齢何年でしょうか。相当な深い歴史を感じさせる桜並木が見事です。秋でも、桜の樹の下に立つと、春の桜の花びらが目に飛び込んでくるような気がします。桜通りの木々から、春には、涙がこぼれそうになるほどの素晴らしさを、秋・冬には、「下から押し上げる力」のようなものを私は与えられます。

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 常盤平の天高く伸び行くけやきの見事さは、これもまた格別です。「新日本街路樹百景」に選ばれた「常盤平けやき通り」の――ご覧下さい――全長20メ一トルものけやきは、圧巻です。緑のア−チは、天高く天高くそびえたち、人間の暮らしを、暖かく見守っているようです。灼熱の真夏日には、直射日光をはねかえし、通りゆく人々にいっときの涼を……。

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