「全国青年大集会2010」の様子をお知らせします。11:00から12:15まで、14分科会が開かれました。高校生の分科会は、「私らだって、ちゃんと学びたい・働きたい」をテーマに行なわれました。
前半は高校生の発言中心。後半は私(角谷)の「高校生のアルバイトの実態」の報告と労働法の模擬授業と質問や意見交換。
次のような高校生の発言がありました。「学費を自分で払う条件で親の反対を押して定時制高校に進学したが、バイトの面接で何度も落とされ、バイト先が見つからずに授業料を滞納している」「自分の家庭はお金で困ったことはないので学費問題は考えてことがなかったが、今日の話を聞いて学費無償化の大切さを理解した」「数学の授業を成績で分けているが、自分が入っている下のクラスの先生が生徒を見下すような発言をする。勉強の本当の意味を知りたい」…
大学生からも発言がありました。大阪の「笑顔の会」から、「橋本知事の私学助成削減に反撃して、今年から年収400万円以下の私立高校生の実質的学費無償を実現した」…
高校生のアルバイト実態について、私(角谷)からアンケート結果などを示して説明しました(*「高校生アルバイトアンケート(2010年5月版)」(PDF)
を参照)。
「深夜の割増賃金はいくらか?」などのクイズに手を上げて答えてもらってのミニ模擬授業も行ないました。その後、高校生から次々に質問が出されました。
12時過ぎから千葉県の参加者の昼食交流会が開かれました。その席で全教千葉青年部から教職員の多忙な実態が告発されました。
――数年前は一つの仕事が終わると次の仕事が来る状態だったが、今はいくつもの仕事が同時に来るような状態。例えば、小学校で英語の授業が入ってきて、その準備と運動会の準備を同時にしている。帰るのが9時、10時になる。“疲れた”と採用1年で辞めていく青年教職員がいる。一人ぽっちの青年を出さないようにする取り組みが大切。
また柏市の中学校で勤務中に、解雇されたALT(注1)の2名の外国人が「解雇撤回」の訴えをしました。「きちんと闘う労働組合の千葉労連に出会って大変嬉しい」と発言していました。添付した写真をご覧ください。
アピールウォークは、「ちょっとみんな聞いてよね」という二条川原落書風の物語調シュプレヒコールや、ラップ調シュプレヒコール、古風なシュプレヒコールなど多彩なもので、表参道の繁華街にあふれる若者たちから盛んな拍手を受けていました。(角谷信一)