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タイトル 未来につながる明るい兆しが……「年越し派遣村」で感じたこと 佐藤道夫 タイトル

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 満腹になるには、少ないような
 テレビも報道していた日比谷公園の年越し派遣村へ、1月2日行ってきた。私が現地に到着したのは11時過ぎ。ボランテイアの受付を済ませ、さっそく調理場?に行った。
 今日の昼食のメニューはうどんということで、茹で上げたうどんをプラスチック製の箱に入れて、水を加えて冷ましている最中であった。幾つかの工程を経てから、発泡スチロール製のお椀に1人分を入れる段になると、量の加減によって全体の数量が足りなくなっても困るので、1人分をどのくらいにするかが難しい。
 私の見る限りでは、その1人分ではとてもお腹が満たされるとは思えない。だが、煮炊きをする大鍋の数に限りがあるので、何百人という人たちに満足のいく量を提供できないのが歯がゆい。

 各地の党組織の暖かい心が……
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 1時過ぎになると一通り食事も一段落する。少し回りを見てまわる。「村民」の方からは、食事時に並んでいる列を写真に撮られるのはイヤだから、注意してほしいと言われた。早速、実行委員の腕章をつけている人に伝える。
 提供された食材の山を見てみる。圧倒的に多かったのが日本共産党・長野県委員会の各地区委員会からの米・リンゴ・根菜類の山である。

 労組も、枠をこえて……
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 官庁街や大企業のビルなどもある都心のこの日比谷。空を見上げれば厚生労働省官庁ビルが聳え立っている。その足下にある日比谷公園、そこには今、トヨタを先頭にした大企業の大量首切りで、職と住と食を失った大勢の派遣労働者が肩を寄せて集まっている。そして、大勢のボランテイアも何とか力になりたいという気持ちで、見ず知らずの者同士が力を合わせて作業をしているのだ。労働組合では、『連合』も『全労連』も一緒に協力している。この様子を麻生首相に見てもらいたいと思う。

 一息つくと夕食の仕込みに入る。夕食はおにぎりがメインだ。大量のおにぎりを握る作戦開始だ。ご飯を丸めて中に梅干しやオシンコを入れて握る人、それにノリをまく人、更に最後にサランラップに包む人と、自然と役割を分担して進む。ここでも500個以上の数を作らなければならない。だから、一個の大きさは小さめに押さえざるを得ない。普通の大きさのミカン程度の大きさなのだ。それが1人1個の割り当てなのだ。

 食事受取りの行列をみて、目がうるむ私
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 夕食開始の時刻になった。ボランテイアのメンバーは、食べ物を取りにくる村民一人ひとりにご苦労さんとかの声を掛ける。ライトの明るさに照らされて、その姿に陰影をつくって順番待ちをしている人たちの行列を見ると、そのあまりの痛々しさに泣けてくる。

人間的連帯のうねりを見る
 4年前の中越大地震の時も、ボランテイアをした経験が私はある。地面が裂け、崖が崩れ、波打って盛り上がっている道路を見て、自然災害の甚大さに恐れおののいた。それでも日本共産党の現地救援センターには全国から救援物資が届き、ボランテイアが続々とつめかけた。
 暖かい人間的な連帯の気持ち、人間の最良の部分が発現して、被災者を励ましたいと思うその連帯精神は、今回は政治の責任を見据えた上で、さらに大きなうねりとなって発揮された。それがこの「年越し派遣村」の出来事ではないだろうか。ここに未来につながる明るい兆しを私はみた。
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