――私と日本共産党――伊藤千代子と歌人=土屋文明
みわ由美
こころざしつつたふれし少女(をとめ)よ
新しき光の中におきておもはむ
高き世をただめざす少女等ここに見れば
伊藤千代子がことぞかなしき
9月23日東京で、没後79周年「伊藤千代子のつどい」が開かれました。伊藤千代子は日本共産党員(在世1905〜29年)。侵略戦争に反対し、国民が主人公の日本をもとめて働く。千代子は、拷問をうけ、獄中で夫の屈服を知り、衝撃を受ける。しかし『同調』を拒否し、24歳の若さで病死しました。
歌人=土屋文明は、諏訪高等女学校の校長。教え子であった千代子のために歌を詠む。「こころざしつつ……」と短歌誌『アララギ』で、千代子に光りをあてる。冒頭の歌2首が、「伊藤千代子がこと」と題する3首のうちの2首。あとの1首でこう詠みました。
まをとめのただ素直にて行きにしを
囚えられ獄に死にき五年がほどに
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