春の兆し ほのかに
2013/01/15
「ちようどスカイツリ一が見えるよ、この先に」という、千駄堀の小高い住宅地の通りを、先日、ふらりと散策した昼さがり。
あっという間に、1月も10日をすぎて、今年も駆け足で過ぎていきそうな予感がした。
古代の黄色はおそらくこんな色であったろうと、思われるようなぼんやりとした花のつぼみが、美しい。
透明な花弁が、玄関口をゆるやかな輝きでおおっていた。
木の芽はすでにふくらんで、やわらかな産毛でつつまれた赤ちゃんのように、息をしているし、真っ赤な実は、美しい宝石のように、光を放っていた。
そして、行きつく先は、運動公園のグラウンド。
時には、選手と応援団で元気に賑わう、陸上競技場が、大きく広がっていた。
春の兆し、ほのかに感じた、安らぎのとき。
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