水車
2010/12/28
静かな街並みの外れに水車。生き物に酸素を補給するための水車だという。私も、ふうっと息をはきだし、新しい空気を吸いこんだ。
その時、地域の方の懐かしいお声が……。ひとしきり話が盛り上がり、手を振って別れた。
また水車の前で、佇んだ。さて、冬の湧水には、どんな生き物がいるのかしら。冷たい水の中をのぞきこんだ。よく分からないけれども、何だかうごめいているようだ。自分の顔の映る水面が、ゆららと揺れている。“何が生きているのかしら”と覗き込んだが、わからない。あれれ……
そうしているうちに、「みわさ−ん、こっちよ」と誰かが呼んだ。さよなら、水車。
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