『お姉ちゃん、はよう帰らんとあかん』
2010/05/04
親の近くに住む妹から急かされながらも、帰省するときをつくれないでいた私。“ごめん、ごめん”と言い訳ばかり。しかしもう、事態は待ったなし。
連休、新幹線と特急乗り継ぎ、故郷へ。新大阪駅で買った奈良の名産――柿の葉寿司を頬張りながら、何年かぶりに実家を訪れる私を、いつもの元気で母が迎えてくれるかしらと、心配。
松戸からかれこれ6時間、やっと着いた和歌山市内。京都で生まれ、就学前までは京都で育つ。大学も結婚も京都だが、7歳から18歳までは、里山が目の前に広がる和歌山市内で私は育てられた。久方ぶりにその地に立ち、「ふるさとの 山にむかいて言うことなし ふるさとの山はありがたきかな(石川啄木)」が頭をよぎる。
たんぼの畦道を歩いて、学校へ通ったな、ここで、れんげ草を摘みながら。この道はいつか来た道だ。
『お母さん、ただいま。大丈夫?』辿りついた我が家。『お帰りい ヨッチャン』と母が嬉しそうに迎えてくれた。五十越しても、母の前では、ヨッチャンだ。
この連休、少なくない家族が、こんな暫くぶりの出会いをしていることであろう。
何はともあれ、無事を確認出来てよかった、よかった!不義理な長女を許して下さい。お母さん。
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