花滴(しずく)
2010/04/05
春だというのに、オ一バ一が離せない花冷えの道すがら。仕事用の重いカバンを肩にした私に、君が目にとまる、君の名は桜。散らず、飛ばされず、じっと咲き、じっと雨に打たれて、可憐に笑う。
人々が言う、“雨が降って、少し寒いと、桜のもちがいい”と。冷たい雨が朝から降りしきる今日。祭りの歓声も、歩行者天国の賑わいも、屋台のテントも、雨が流していく。今年の祭りは、終わった。
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