夜桜・息子の旅立ち
2010/04/04
今夜は、ことのほか仕事に時間を取られ、帰宅しようとするころは夜が更けていた。都会では、今夜は花見の宴たけなわというところか。静かな暮らしの中の桜もきれいだ。コンビニのある一角が明るく空に広がる桜は、最高だ。
そうだ息子が、明日出発だったな。学校を出て、社会人として、農業を目指すのだ。
夜桜が、その寂しさを、包み込んでくれる。おめでとう。闇から光へと、希望に向かって、旅立つ君が歩く道。提灯の間を走るバス。ゆっくり、ゆっくり歩く人びと。
夜空が花の明かりで、ぱあっと輝くようだ。
出会いと別れ。あなたが学校に通ったこの道は今、桜ア一チだ。いざ、旅立て!君よ。父と母は祈り、「おめでとう!いってらっしゃい」と心の中で呟く。
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