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タイトル 優しい人 タイトル

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2010/01/18
 午後8時10分、私の右肩が二度大きく揺さぶられたような気がして、我に返った。新京成電鉄津田沼駅で電車を乗り換えて、座席シートに腰掛けた私はすっかり眠り込んでしまっていたのだ。

 揺さぶられ、目覚めたものの、どなたが、私を気にかけてくださったのか分からない。ドッと人が降り、電車の扉がぴしゃりと閉まり、スーッと電車が走り去った。『無言の気遣い』に私は助けられたのだ。

 今日は、決算審査を終えて、午後6時半ごろまでだったろうか……書類の整理と、不正経理に関する若干の調査を行った。そして帰途に。
 電車に揺られながら、――『不正の一番の大元』は何か。なかんずく糾しあらためるべきは何か――そんな考えにふけっていたことは覚えているが、いつの間にか深い眠りに陥り、あとは夢の中。

 私を眠りから解き放ち立ち去った人に、心から「ありがとう」と言いたい。優しい人に感謝、感謝。無事、松戸に着いた、冷たい風の中「優しい人」の温もりを感じながら……

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