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タイトル 「ラ・カンパネラ」に魅了され――ノブユキ・ツジイ タイトル

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2009/11/23
 仕事をしながら、小さなボリユ一ムでつけていたテレビから流れてきた、リスト作曲の「ラ・カンパネラ」(鐘という意味らしい)が、私を引き寄せた。思わず、聞き入ってしまった。
 「川のささやき」という曲も、まるで川そのもの、川になりきっている。誰かしら?ピアニストは辻井伸行さんだった。辻井さんは、二十歳。生まれつき「全盲」ということだが、この6月、バン・クライバ一ン国際ピアノコンク一ルで、見事優勝した。その特集番組であった。
 舞台の傍らで彼を見つめ、祈るようなしぐさのお母さまが映る。母の姿というのは、なんとも涙が溢れてしまうわ。

 番組の冒頭、楽譜が見えないのにどうやって曲をおぼえるのか、との記者の質問には、「点字では時間がかかるので、録音して耳から覚えている」と答えていた。すごいことだし、それが、彼の音楽の鍵のようだ。
 専門家の方が「彼の音楽は非のうちどころがない。全盲というハンディを全く感じさせない本物の音楽だ」「深いところで質の高い音楽」と絶賛していた。

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 辻井さんは、そのピアノ演奏で、毅然と、自分の存在、自分の世界を主張していた。たとえば舞台の真ん中に指揮者の方などの手を借りて入場したり、退場したり……と、周りの温かさにしっかりと依拠しながらも。しかし、ピアノの前に座ったとたん、全盲だという「障害」からも解放されたかのように、何のプレッシャ一もなく、自由奔放、実に明るく嬉しくピアノを奏でているように思えた。

 若い、弾けるような勢い、そして重ねて言うがとにかく明るい音楽だ。
 演奏し終わって、体いっぱい喜びをたたえ舞台の観客に向かって、お辞儀をしたり首を振ったり、またまるでピアノを弾くかのようにして両手を振ったりして歓びを表している仕草をみると、ピアノを弾くことが芯から心地よいのが、よく伝わってくる。それが、なんとも言えない、深い感動を、また広げている気がした。

 番組の中で、辻井さんは言う、「練習は大変と思ったことはない。逆に楽しい」と。ピアニスト辻井伸行さん、心から応援したい。

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