ふだん履く下駄には、歯が2枚あります。1本歯の下駄とは、歯が1枚(本)で、下駄の高さも10cm以上あります。山道を歩くために適していると言われ、山の中で修行する僧侶や山伏などの修験者が主に用いたそうです。天狗が履いていたとされるのも、このことに由来するのでしょう。この下駄を「天狗下駄」と称している人もいます。 昔は越後獅子など芸能や曲芸をする者が履いていたとも。身体のバランス感覚(平衡感覚)を養う、足腰を鍛える、整体やリハビリによいと、最近またこの下駄が見直されています。