みわ由美 採れたて野菜の匂いは、最高!
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タイトル おいでやす、おおきに タイトル

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2009/06/02
 ごめん、今年のお正月も帰省できなかった。親不孝な私……
 いかにいます 父母(ちちはは) つつがなきや友がき……。私の故郷は京都だが、その先の和歌山に移り住んだ両親に、もう暫く会っていなくて、気になって気になって。同窓会で京都方面に行くという両親に会いに、トンポ帰りで、京都へ飛んだ。

 京都駅地下の西陣料亭「萬重」で、親子3人水入らずで昼食を。
 のれんをくぐると、「おいでやす、おおきに……」と着物姿の女性が迎えてくれて、すっかり私たちも、京都弁にスイッチが入った。
 ここは京都。私は、この京都の「西陣」の片隅で、生まれ育てられた。つましい幼少時代だったかもしれないが、両親の愛に恵まれて、感謝。

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 親の心、子知らず。子を持って知る親の恩……。古来から、数々の諺があるけれど、まあ、だいたいその通りで、私なども耳が痛い。
 今も昔も、親子の情けは変わらない。しかし昨今は、その縁さえ「切られるような」深刻な現状も、日々直面する暮らしの相談のなかで目にする。

 しかし、やはり私は信じている、それとて本心は違い、親が子をどれほど愛し、子が親をどれほど慕ってきたかと。またその形はさまざまでも、それが途中で事情により断ち切れても、「情」は生き続けているとも。

 私は千葉へ、両親は故郷へ。手をふって、別れた後は、溢れる涙。……おおきに。
※おいでやす=いらっしゃいませ  おおきに=ありがとう、いずれも京都弁です。

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