木漏れ日に光るアイスと、息子
春─就職がきまり、家を出た息子が、秋─何ケ月かぶりに帰宅。駅で迎え、近くのスーパーの前の小さな地元レストランで食事をした。
母と息子の久しぶりの対面を、2歳の頃からの息子を知っているシェフが、横目で見ていたのかなあ? 食後に、あら懐かしい!抹茶アイスをサービスして下さった。私と息子は、思わず顔を見合わせた。「(僕が小さかったとき)ここで食事の最後に、(3人)きょうだい喧嘩になったよね、そしてアイス貰ったよね……」
喧嘩の原因が何だったかは忘れたらしいが、あの時、アイスを貰ったことは、忘れていなかったようだ。子ども心にも憶えていたのね。
「美味しいね」…… 優しいシェフの心遣いは今も変わらない。母と息子の再会を祝ってくれたのだ。そう、20年程前から、家族がお気に入りのお店。子育てに疲れたときは家族でここに来て癒された。思い出も歴史も、ある。
――全国チェーン大型店では、こうはいかないし、なによりシェフが素晴らしい――シェフよ、本当にありがとうございました・・感謝、感謝。
そんなこんなで当時5歳くらいだった息子は、今、大人になったらしい。安月給から、ランチ代払ってくれたよ……
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