夕顔――『枕草子』と『源氏物語』(08/08/28)
夏の終わりの予感がする今日この頃……夕顔が届きました。
「夕顔は、花のかたちも朝顔に似て、言ひ続けたるに、いとをかしに、実のありさまこそ、いとくちをしけれ」(『枕草子』)――花の形はいいが、実はぶち壊しだ――という意味とか。
源氏物語には、正体を明かさぬ美しい女性――『夕顔』が登場。「寄りてこそ それかとも見め たそかれに ほのぼの見つる 花の夕顔」と光源氏が詠ったとのことです。
近寄ってみてください、夕暮れにみた美しい花を。ポッと白い花が光る光景、目に浮かびませんか? 古典が好きだった、若い時の自分を、ふと思い出しました。
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