県立学校放射線対策を!グラウンド 0.5μSv、自転車置き場 0.8μSv近く
2011/08/26
マイ測定器で、学校現場を測る
今日は、放射線測定器をもち、松戸市議団(うつの史行市議・山口正子市議・高橋たえこ市議・伊藤よいちろう市議)と共に、ある県立高校を訪問した。目的は、その高校の特徴などを学び理解を深めると同時に、市町村立学校だけでなく県立学校でも、放射線量の高い箇所は対策が必要だと思い、まず実態はどうなっているのかを伺いに行った。
グラウンドは0.5μSvを超えた
生徒さん達が使用するグラウンドはどうか。地上1メ一トル、地表に近い部分も測定してみると、数値が、写真のようにドンドン上がっていった。1時間あたりの空間放射線量の数値は、0.5μSv(マイクロシ一ベルト)をとうとう超えた。
自転車置き場は、0.8μSv近くまで
また雨樋から雨水が流れてたまりこんでいるであろう、生徒たちの自転車置き場の一部では、0.8マイクロシ一ベルト近くまで上がっていったのである。さすがに県立学校関係者も困惑。私達も、あらためて、実際に測定をしてみて、1時間あたり0.19マイクロシ一ベルト(文科省は、学校において児童生徒が受ける線量については当面年間1ミリシ一ベルト以下を目指すとしているが、この場合、1時間あたり0.19を超えないことが目安)を、3倍、4 倍と大きく超えていることに、不安を抱かざるを得なかった。この気持ちは、学校関係者も同様であったと思う。
今後、測定や対策など相談したい
「低いにこしたことはない。」「数字の基準が分かりにくい」「文科省のいう年間1ミリシ一ベルトを超えないものと思っていたが・・」と関係者は発言。今回、私たち日本共産党が持参した個人の測定器の結果を受けて、「校内で相談し、学校としても校内測定の検討や、学校内の努力で除去できるものなのかなど・・今後相談したい」と、コメントされていた。
県の責任で、全県立学校の測定と必要な除染を
千葉県教育委員会は、県内で125ある県立高校のうち26校とわずか2割しか測定しておらず、8割の高校は測定もしないまま取り残されている。県内で29ある県立特別支援学校のうち4校とわずか13%しか測定しておらず9割近い学校は、取り残されたまま。これでいいのか。
しかも測定された学校の数値は、低い安心できる数値ばかりでは決してない。数値の高い学校では、除染の必要が当然検討されるべきであり、県に対して強く求めていきたい。
私達は、訪問した学校を激励し、“不安を取り除いて生徒も先生も安心できる学校にするために、私達も頑張ります”と申し上げて、学校を後にした。
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