暑かった! 国分川ウォッチング
2011/08/14
8月11日 猛暑の中、アレチウリなどの外来植物が生えている「国分川ウォッチング」が、約20人の参加で行われました。
日本共産党からは、私みわ由美と、高橋妙子・伊藤よいちろう・うつの史行党松戸市議が出席。行政当局からは、千葉県東葛飾土木事務所建設課2名と松戸市都市整備本部河川清流課2名が出席し、和名ヶ谷・河原塚・日暮・松戸新田・稔台・上本郷地域から参加した住民の要望を聞きながら、現地での説明がおこなわれました。
当日国分川で泳ぐカモ
みわ質問で、外来植物調査が実現
今回の現地調査は、昨年9月と今年2月の千葉県議会県土整備常任委員会での、当時県議の私=みわの質問で、県が調査の実施を約束し、今年度予算で実現したことを受けて、実施したものです。
県の調査は、国分川・富士川・新坂川・樋古根川・六間川・横六間川でも実施
今回の現地ウォッチングは、代表的な国分川で行いましたが、他にも松戸市内では、上記の川で県調査が行われ、特定外来種アレチウリ・オオキンケイギク・オオカワヂシャ・オオフサモなどが、繁殖している実態が認められた、と県から報告がありました。全県的な調査であり、松戸市内だけでも6本の河川に及ぶ広範囲の調査です。その中でも、最大は国分川です。
○参考
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「アレチウリ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2011年8月14日12時(日本時間)現在での最新版を取得。
貴重な生態系を脅かすアレチウリ、カイツブリの雛の話も出されて
一級河川の国分川は松戸市の南部に位置し、真間川流域の上流部。(松戸市公式ホームページ
「国分川の整備」
)集合場所である獅子舞橋近くの公園日陰でまず、行政からの説明を受けました。写真にもあるように、ここには貴重な生態系がみられます。(例えば、ミクリ・カナムグラなどの植物や、トウキョウダルマガエルなどの動物、カモやシギ、カワセミなどの水鳥等)
左から説明を聞く高橋市議、宇津野市議、私みわ、伊藤市議ら
アレチウリなどの外来特定植物の繁殖による問題は、第一に、河積阻害や水辺環境悪化等がもたらされ、従来からの日本古来の植物の成長が脅かされたり、野鳥のえさもとりにくくなるなど、生態系にも大きな悪影響があることが、県からの説明で分かりました。
野鳥観測に長らく関わっていた方からは、「去年、カイツブリの卵がかえったが、“卵が間もなくかえるから"草刈りを行政当局に私は待ってもらった経緯がある。しかし今年は、カイツブリの姿はとうとう見られなかった。みんなで環境や生態系を大切にしてもらいたい感がある」との率直な声が出されました。また地元の元教育関係者から、「川底や幅がドンドン狭くなって子どもたちにも親しみにくい環境になっている気がする」との意見も。
えっ!水害の原因にもなるの?
問題の第二に、大量にアレチウリなどが繁殖しツタが絡まりあった状態で、大雨や洪水になるとどうなるか。大量の水やごみアレチウリなどが、下流にある県排水機場(樋の口や柳原)のポンプに流れ着き、詰まりや停止の原因にもなる、と重大な指摘がありました。県のポンプが停止すれば、水を汲み上げて江戸川に放出することができなくなり、上流部分(松戸市内)の床上浸水の原因にもなりかねないというのです。この説明に、「そりゃ大変、環境面だけでなく、水害の原因にもなったりするのか!」と驚きの声があがりました。
歩いてみると深刻、他の植物が・・大変!駆除を
さて実際に歩いてみると、あちこちにアレチウリが大量群生。土手の周辺は一面に黎明橋まで帯状になって生えており、とげがありツルが伸びて、猛烈な勢いで他の植物の上に、覆いかぶさっている様を目の当たりにしました。 一体、どれ位群生をしているのか、目で見ただけでもすさまじいものでしたが、数字的には、今回の県調査の正式結果報告を待たなければわからない、という県の回答でした。
現地ウォッチングをしたみんなの感想は、「徹底した駆除が必要」ということ。県もその方向で検討しているとの認識が、ほぼ示されました。
なお、現地ウオッチングの途中で県の職員さんがある植物を手にとり、「アレチウリと似ていますが、これは日本古来の<葛・くず>ですよ」と教えてくださいました。みわが手にしているのが、守るべき「葛」の植物です。とげがなく、さわっても丸く柔らかで優しい感触でした。
最後は、黎明橋の下の違法ゴミの撤去についての要求も出されました。
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