「しんぶん赤旗」2011/02/13付から転載
千葉県の2月定例議会が10日開会し、森田健作知事は2011年度予算案などを提案しました。会期は3月11日までです。
一般会計予算額は、10年度比1.7%増の約1兆5595億円で過去2番目の規模。大型開発を優先する一方、県民のくらし支援策は全体として冷たく抑え込んでいます。
破綻した企業誘致事業、かずさアカデミアパーク関連事業に26億円、つくばエクスプレス沿線開発の区画整理事業に111億円を計上。圏央道64億円、外環道路30億円、北千葉道路12億円など、巨大道路建設の国直轄事業負担金を計上しました。
県民の運動と日本共産党の要求で前進したのが私学助成で、10年度比約10億7千万円を増額。私立学校や幼稚園への県単独の経常費補助を3年連続で増やしました。私立高校生1人当たり今年度の6千円を1万円に増額、国の助成増を合わせると6662円の増です。私立幼稚園児は1人当たり600円を1000円に増額、国の助成増を合わせると2232円の増です。
入学金軽減事業(上限5万円の補助金)の対象を、年収250万円から350万円に拡大します。子どもの医療費助成も、千葉市への補助率(6分の1)を4分の1に引き上げます。
党県議団が昨年12月議会で求めた特別養護老人ホームなどの整備費は、今年度の48億5千万円から80億8千万円に増額、2375床を建設します。保育所建設は38億3800万円で2473人の定員増を見込んでいます。
党県議団は18日に丸山慎一県議が代表質問を行います。
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