妙なる調べ――カノン
2010/09/04
議会初日の昼休み。我等が千葉県の楽団「ニューフィル千葉」の演奏にかけつけた。「カノン」が演奏されていた。
議会棟での演奏は以前は天井の高い本会議場で短い時間行われていたが、今は議会棟待合ロビーの一角。
朝、たまたま出会った私に、新入の楽団員さんが場所を尋ねてきた。その時の様子からも、楽団の待遇の大変さが垣間見えた。「昼の演奏のために朝からきている」ことから始まった会話の中で、ニューフィルからの給料だけでは暮らしていけないことなども話題に。《妙なる調べ》を演奏する楽団員の苦しみが伺いしれた。その後分かったことだが、固定給の6万5000円も保障されず全て歩合制だとか。ニューフィル千葉への補助を減らし続けたのは千葉県。
昼休みの「カノン」は、心地よく私の心の扉をたたきはじめた。その扉の向こうには、揺れる光を集めるように花畑が輝き、蝶が舞うような「カノン」。
県民の暮らし・雇用を追い詰めるばかりでなく、音楽という文化の灯さえ消しかねない、そんな千葉県の文化に対する姿勢を改めさせましょう
「カノン」は呼ぶ、《妙なる調べ》を奏でながら。私の心配をよそに、朝の彼女の横顔が笑みをたたえている!
○参考
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「ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉」
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