衝撃!市内2病院が同時閉鎖
2009/08/07
松戸市内の2病院(新八柱台病院・五香病院)が突然、7月31日で閉院、という驚くべき事態が起きた。その一つ『五香病院』に、3度も入院したことがあるというAさんは、不安な思いを私にこう訴えた――「私は、7月28日に診察を受けたけれど、その時は何も言われなかった。腰が痛くて、歩くのもやっとだから、薬をもらって帰るのがやっと。壁に張り紙がしてあったという人もいるけれど、私にはわからなかった。薬が切れたら、どうしよう。よその病院は、外科は遠いし、カルテも紹介状もない。どうなるのか」。
また、新聞でも、7月分の給与が払われていないということが報道されており、あまりにも、ことは重大だ。正式に閉院の連絡が県に入ったのは28日と、県はしているが、それから3日後に閉院?そんな馬鹿な話があるだろうか。
どんな事情があろうと、いくらなんでも、人の命を預かる病院のすることではない。前代未聞、無責任も甚だしい。《県が許可した民間病院》ということで、県の責任も免れないのではないか。許認可や医療の監督などの、権限は県にある。県は、いつからこの事態を知って、どう対応してきたのか。
私はさっそく、県庁医療整備課で聞き取りを行った。「突然の閉院」――それだけで、重大な病状の悪化なども懸念されるし、本人や家族の痛手は、計り知れないが、どうか。きちんと手立てがなされたのか。
しかしこの問いに県は、《入院患者の転院先は決まった》と回答するだけで、外来患者の状況については把握していなかった。よそに転院させられる患者さんも、外来の患者さんも、打撃はあまりにも大きい。カルテや紹介状の受け渡し手続きがどうなされているのかを、県は把握しておらず、職員数の把握なども定かではない。医師や看護師さんたちは、きちんと不利益なく、別の病院に就職されたのか、また正規・非正規の職員さんはどうなっているのか……。そのすべては、県は把握していなかった。
そして、入院できるベッドは2病院合わせて120床もあったが、それがマイナス120.。これにより、元々少ない国の基準からしても、松戸を含む東葛北部圏域は、大きな病床数の不足となった。
《民間のやることですから・・・》などという無責任は、通用しない。行政は、最低限度の病床数をきちんと確保しなければならないのだ!
あまりにも、ことは重大だし、いくつも問題がある。住民や医療関係者の不安は高まるばかりだ。引き続き、緊急に取り組みを強めたい。
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