新型インフルでは?と不安なとき――千葉県の対策は万全か
2009/05/20
19日県庁から事務所に帰ると、「マスクが売り切れて、ない」と、市民の人から、不安の電話が。みわ事務所には、お徳用マスクがたまたま残っていた。一体どんな対策が、千葉県では松戸市では講じられているのか、体制は充分か。今日は、県から聞き取りをしてきたばかりである。
千葉県は、「千葉県の発熱外来基本人針」で、現段階を第2段階。人から人への感染流行前及び初期と位置づけている。
☆保健所にまず電話
海外・関西に行った人は、指定病院へ
◎みわ質問 具体的には、インフルエンザの疑いがある症状が出たとき、市民はまず、どうすべきか。
△県回答 熱や咳が出たりした人(新型インフルエンザの疑いのある患者)は次のようにする。
@まず保健所(松戸市内の場合は、松戸健康福祉センタ一=保健所047-361-2139、千葉県のホ一ムページに一覧が掲載)に、電話連絡をしていただく。
Aそこで、まず簡単な診断チェックをうけ、海外渡航の経験者、または経験者と接触があった人、さらに現段階では関西地方に行った人、このいずれかに該当する人は、指定の病院を保健所から紹介されるので、自分でその病院に行く。新型インフルエンザと確認されれば、周りより気圧が低い「陰圧病床」を備えた専門病院に入院することになる。
※今までは、海外渡航の経験者などだけが、指定の病院に行ったが、19日からは関西方面へ行った人も、指定の病院に行かなければならない。それ以外の――海外にも関西にも行っていない人は、普通の病院で受診できる。
☆発熱外来は、県内35箇所、松戸市内わずか1ヵ所
◎みわ質問――県内には、指定病院がどれくらいあるのか。体制は整えられているのか。今でも医師・看護婦不足が深刻だが、予算や人員などの支援措置はあるのか。
△県回答――「発熱外来」には、感染症指定医療機関、または外来診療指定医療機関(09年5月12日現在)で、県内35施設を指定。原則非公表としている。なぜなら殺到しては大変だからである。現在は、この指定医療機関に対し新たな支援措置はない。従来の体制のままでやっている。なんとか間に合っている。
☆発熱外来を増やし、もっと手厚い体制を
◎みわ質問――インフルエンザが発生していなくても、今の人員不足は深刻なのに、新たな支援措置がないままでは、とても対応しきれないのではないか。松戸も1カ所で大丈夫か。
△県回答――今は、対応できている。
◎みわ質問――現場は大変のようだが、要望はきていないか。
△県回答――・・・・・・・・・・
◎みわ質問――今後さらに、相談や診察の件数が増え続けた場合は?
△県回答――第3段階になれば、発熱外来として、体育館・学校・公民館等を活用する。指定の発熱外来に行くのではなく、近くの学校などで受診することになる。
☆医療破壊を続けてきた政府の責任は、重大
このまま、仮にドンドン拡がった場合、これで本当に千葉県での対策は万全か、かなり疑問です。県内の保健所体制や診察・医療体制は、通常でさえ深刻な人員不足です。この機会にあらためて、何がおきても大丈夫な手厚い体制を整えるべきは当然ではないでしょうか。
国・県の積極的な姿勢と予算措置も当然必要です。今まで医療破壊を続けてきた政府の責任は重大です。政治がきちんと、国民の不安を解消すべきです。一般の病院でも、簡単な検査ができるようにするのは不可欠です。今回は、軽症の人が多い新型インフルンザですが、毒性がもっと強い場合も今後想定し、しっかり対策を整えておくことが必要ではないでしょうか。細心の注意を今後も払っていかなければ、と思いました。
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