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県立松戸南高校に、エアコン設置と生徒の居場所を─その1 |
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2014/08/07
7月14日私は、地域の人たちや岡田幸子県議・うつの史行市議会議員らと共に、県立松戸南高校を訪ねた。ここの高校に関するこれまでの運動の経過もあり、校門をくぐるだけで、私の胸は熱くなった。
*かつて全日制から変える時、県は「日本一の三部制に」と約束したが‥‥
東松戸駅から徒歩10分。かつては全日制普通課だったが、その後、全日制普通課と、三部制普通課の併置の時期を経て、現在では、三部制のみとなった。午前部・午後部・夜間部の三つの部から成り立ち、一日4時間の単位制(学級を基本とせず、大学のように単位をとっていく制度)で、4年卒業を基本とするが3年卒業もできる。
私はこれまで、県がすすめてきた県立高校の統廃合や廃校には反対し、とくに生徒が減ってはいない都市部の高校の数は減らさず、30人学級実現を、と主張してきた。県立松戸南高校では、全校生徒からの廃校反対署名運動も起こり、私は、「全日制普通課の県立松戸南高校を守れ、県が三部制をつくるなら新設を」と主張してきた経緯がある。
しかし県は、全日制をなくし三部制に変えた。県教育委員会が、「日本一の三部制高校にします」と回答していたことを私は忘れない。その言葉どおりなら、教育条件が全国トップクラスでなければならない。しかし現状はどうか。まず、県立松戸南高校が果たしている大きな教育的な役割に、光をあててみた。
*「中学校で不登校だったが、今はとても楽しく」と生徒の声
*三部制では全国トップの大規模校になるかも
懇談では、平成27年度の学校案内を参考にご説明を頂いた。約半分の生徒が松戸市内からで、3分の1が市川市内からの通学。案内には、「‥‥中学生の時は不登校だったので部活動もできませんでしたが、今はとても楽しく活動しています。‥‥是非、松戸南高校で部活を」(在校生)「わたしは中学校を卒業するまで殆ど学校へ通えていませんでした。‥‥不安がいっぱいでしたが。周りは私と同じような経験をした人が多くだからこそお互いが優しくなれ‥‥現在は大学へ進学し、勉強や部活バイトに励みながら‥‥」(卒業生)と、生徒たちの生の声が紹介されていた。
お話でも、これまで不登校や何らかの医療支援が必要な生徒など、さまざまな困難を抱えた子どもたちも少なくないが、多くが教育実践や生徒どうしの交流をとおして成長。卒業率も高まっていると語られ、大変深い感銘を受けた。 また現在は、約860名の生徒数が、来年はさらに生徒数増。三部制の高校では、全国一二の大規模校になると聞いて驚いた。
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