2014/03/29
3月22日付の「しんぶん赤旗」は1面トップで「シリーズ ストップ消費税増税・現場からの告発」として次の記事を載せました。それを転載させていただきます。
飲食店・書店組合も共同
千葉・松戸市で「会」結成
「値上げしたら客が離れる。我慢したらさらに大変」……
千葉県松戸市(人口約48万人)では昨年11月、さまざまな団体や個人が「消費税増税中止を求める松戸の会」を結成しました。くらしや営業を破壊する消費税増税を中止させようと力を合わせています。 (川田博子)
★初めてのマイク
「松戸の会」は9日、風船で飾った自動車8台で「消費税大増税、冗談じゃないゼイ!」「やめさせようゼイ!」「松戸は増税に怒る街だぞオ」と市内をパレードしました。会員約30人が、駅前商店街など4カ所で消費税増税中止を宣伝。消費税増税を中止し景気回復を求める署名への協力を求めました。
信条や思想の違いを超え「消費税増税中止を求める」で共同しようと結成された同会には9団体が加入し、個人会員も100人を超えました。
世話人を務める星信勝さん(69)は約40年おでん店を営んできました。団体加入した新松戸飲食店組合の組合長です。生まれて初めて宣伝に参加し、商店街に向かいマイクで訴えました。
「景気が悪いといわれながら、なんとかおでんを売ってきました。消費税増税で値上げをしたらお客が離れていく。値上げを我慢したら、さらに大変になる」
「消費税は4月から8%になり、次は10%になる。どうしても反対しなければなりません」。星さんは力を込めました。
よびかけに応じて署名した高橋吉一さん(57)は「交通機関をよく利用するので、値上げが心配だ。消費税はとんでもない税だよ」と言います。桜田和子さん(76)も、「反対の声が多いのに、安倍首相はどうして増税するの。消費税増税を何とかやめさせたい」と話しました。
★大型店に奪われ
松戸書店協同組合も団体加入しました。代表理事の村田正喜さん(80)も「松戸の会」の世話人です。「景気の先行きは不透明だし、街には年金生活の高齢者が増えた。さいふのひもは固いままだ」と話します。新京成常盤平駅前で約40年、顧客とのふれあいを大切に、地域に密着した商売を続けてきました。しかし、最近は大型店に客足を奪われています。「消費税増税は商店街の営業のプラスにはならない」と話します。
宣伝後、会が開いた集いではさまざまな人が発言しました。年金者組合松戸支部の支部長は、千葉県では女性年金受給者の半数が月額10万円以下であることをのべました。
松戸市教職員組合の代表は「給食費をはじめ、ドリルやワークブック代、校外学習の交通費などすべてのものの消費税が8%になる。父母の負担がますます大きくなる」と訴えました。
「松戸の会」事務局の三輪由美さんは「消費税法は、景気が悪化した場合は停止を含めて措置を講ずる(付則18条)と定めています。増税中止へさらに力を合わせて生きたい」と語ります。
|