梅、雛人形、新しい憲法
2014/02/27
小雨降るなかの訪問。垂れ梅の向こうのお宅にお邪魔したら、「どうぞ、どうぞ」と手招き。「ありがとうございます」と襖の奥に通して頂いたら、なんと立派な雛壇。感嘆の声をあげながら、何年ぶりかでみる雛人形に、共に訪ねた地域の方たちと観賞のひととき。
こちらのお宅のご高齢の女性が、「今年で、もう最後かしら」と呟かれて、「来年もまた」と、一同励まし合う。
「しんぶん赤旗」をご購読頂いており、話題は安倍内閣の暴走に。「私が中学一年生のとき、新しい憲法の話という授業が始まった。あの時の感激が忘れられないの……」
あでやかな雛人形が微笑み、障子を開けたら、朝の光がサアっと眩しいくらいに人形を照らした。
“孫子のためにと飾るのも、最後かもしれない”雛に託するのはどんな未来?
それは、“静かな日常”ではないだろうか。はなやかな人形を遠慮なく飾れる当たり前の日常ではないか。戦火にまみれ、逃げまどうことのない、ふつうの暮らしではないだろうか。
今ある、この国の平和の憲法9条が輝く未来ではなかろうか。憲法が憲法でなくなる戦前への逆戻りなど、到底認められない。
そんな思いを込めて雛人形の脇にたつ私。
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