「おじいちゃん、いつになったら国分川で遊べるの?」
8/20 現地で、放射能対策要請、県が「除草する」と回答
地域住民の方たちもと共に、伊藤よいちろう松戸市議、日本共産党日暮河原塚支部・高塚支部の皆さんが参加。
★原発ゼロ!★
2013/08/20
残暑がまだ厳しい8月20日、午前10時から、私たちは、国分川の黎明橋付近に集合して、現地で、県や市に対して、国分川の放射能対策を求める要請行動を再び行いました。
実はこれに先立ち、すでに今年の4月5日に、私たちは、県や市と共に現地で共同の測定会を実施しました。放射能汚染の深刻さについて、あらためて認識すると同時に、〇子どもにもわかるような立ち入り禁止の表示を緊急に行なうこと 〇定期測定を継続し、広く地域や教育関係者に公表すること 〇抜本的な除染に着手すること、などを要望してきました。
しかし、あれから4カ月以上たつのに、依然として放射能は高いままで、市のホ一ムページの
「国分川放射線量測定結果について」
をみても、国の基準を超えています。<立ち入り禁止>の看板は掛けられたものの、肝心の除染はいっこうに着手されていません。“一体どうなっているのか”との怒りの声が住民からは上がっていました。
今日の要請行動の直前には、「ほら、カワセミがいるよ!」──すっかり参加者は美しい青い羽根にみとれて‥‥バ一ドウォッチングのひととき。また遊歩道のところで、私の腰の高さでも放射能が0.3マイクロシーベルト(μSv)以上を超えている深刻な実態も、あらためて確認しました。
最初に、地域の方たちが集まっている中で、
要望書
を、読み上げ、行政当局に渡し、少しの間さまざまな意見を出し合いました。
これらの要望に対して、千葉県東葛土木事務所の担当課が「管理用道路(現在、住民が利用している遊歩道)から斜面1メ一トル間の除草については、県予算で9月上旬から中旬にかけて実施します。区間は黎明橋から獅子舞橋までの両側です」と回答しました。まずは一歩前進です。県は、本庁の河川環境課で今後対応していくとのことでした。松戸市に対しては、地域や教育関係者にはよりていねいなお知らせを心がけて欲しいとの要望も出されました。
地域の方からは「おじいちゃん、いつになったら、ぼくたち国分川で遊べるの、と言われる。元の国分川に早く戻して欲しい」との切実な声が出されました。
またポランティアの代表からは、「管理道路から1メ一トルとの基準はどういう根拠か。私たちは、地域の環境美化のためボランティアで川の清掃をしています。幅46メ一トルの国分川は、災害対策という点でも見通しのよい、常時水が流れている川でした。ザリガニとりやブナの放流などで、市民や子どもたちの憩いの川でもありました。いまは立ち入り禁止ですが、今回、皆さんが要望していることは大事なことです。行政もやってくださるということですが、もとの国分川に早く戻してほしい」「9月20日過ぎに国分川の美化クリ一ンデ一をやるので、それまでに県の除草はお願いしたい」と、要望が出され、県はそれに応えていくと回答しました。
私は、「当面除草の対策がとられることは改善ですが、いまの話しにもあるように、1メ一トルの幅を3倍4倍に広げてもらいたい」と、要望。また「県も市も未だに、政府に対しては要望をしていないことも分かりましたが、ぜひ、国・県・市が協議して、一刻も早い対策を」と再度要望しました。
「つくづく‥‥“原発の再稼働などとんでもない”と思う」との声も出されました。
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国分川の放射能除染と緊急対策の要望書
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