千葉・松戸避難者増加 “放射能が心配”
県議・市議ら 要望聞き取り
福島県から避難した人たちから話を聞く(左から)みわ・横堀・高橋の各氏
2011/03/20
「しんぶん赤旗」2011/03/20付から転載
東日本大震災による、福島県の東京電力第1原子力発電所の事故を受け、千葉県内へ避難する人が増えるなか、避難者が多い松戸市の避難所を19日、日本共産党の、みわ由美県議(党市災害対策本部長)・市議団(高橋たえ子団長、5人)・横堀渉松戸・鎌ケ谷地区委員長が訪れ、要望を聞きました。
市では同日現在、電話受付も含め300人近くが市の7施設などに避難。同市内の親戚宅などへ避難した人数は把握できていませんが、相当数にのぼるとみられます。
市内の栄松寺では、農業用水タンクにひびが入ったという農業の男性(42)=いわき市=が、父親(76)と避難。避難所に着いて、安心したのもつかの間、いわき市からトマトやイチゴなどの提供を依頼され「地元のために行くつもり」と話しました。
34歳の長男と28歳の長女と避難してきた62歳と67歳の夫婦は、経営していたコンビニエンスストアが津波で流失。「屋内退避」圏内の自宅で、地震でゆがんだ窓に目張りをして屋内退避していたものの、食べ物もなくなり放射能も心配で避難してきたと言います。「逃げたくてもできない人がたくさんいる。残してきた親戚を呼びたい」と話しました。
市災害対策本部によると、避難者には場所と寝具などは提供するものの、食事は原則自己負担です。みわ県議と市議団は「長期化した場合の避難者や受け入れ自治体への財政支援、県主導で県内各市への広域的受け入れなど、県・国に要望したい」としています。
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