病に・・友が倒れた
2010/12/19
大切な仲間が病気で倒れた。意識が戻らず、みんなで、皆で心配した。深夜私も、病院にかけつけた。彼女の入っている集中治療室の厚い扉は閉ざされていた。
夜中、外からみんなで、病院でいのちと向きあう彼女に、祈った。「闘って勝ってちょうだい。病魔と闘って、必ず生きてちょうだい。私たちの前に帰ってきてね。待っています」
一夜、明けた。生命の危機を脱したとの連絡を、ご家族から受けた。静かに揺れるススキは、真冬の風にほほ笑んでいる、貴女が倒れる前と同じように。
生きること、生きていること。命の重みを、あらためて感じた。貴女は、いつも人のお世話ばかりしていたね。
野菜を新聞でくるんでくれた。知らないお花の名前もおしえてくれた。木の実は、得意中の得意だった。落ちていた木の実を拾って、大切に運んでくれたね。
聞こえる?見えるよね?私たちのこと、貴女の眠る意識の向こうから……。
貴女の良くなるのを、みんなが待っています。
時間がかかっても、何をしても、もう一度、ここで会える日まで、みんなで待っています。ほら、赤い実だよ。
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