両足を失った車椅子の方が
2010/12/09
朝の7時前、六実駅を利用して通勤する皆様への街頭での議会報告のために車を走らせていた。「ごめんなさい、渋滞で少し遅れます」と思いながら、ふと窓の外に目をやった。両足を失われた男性の方が、一生懸命、一人で手押し車椅子を動かしていた。そこはつい先日、県職員と現地調査・交渉をした場所の近くの六実の県道の歩道だ。
「もどかしい、動かない。大変だ、困った」――ご苦労なさっている様子。私の車は前に進み、後ろになってしまった男性が、どうなっているのか分からないまま、朝の駅頭に走った。
10月の「みんなで県道ウォッチング!動く対県交渉」で、歩道の拡幅は無理にしても、「歩道の改善はする」と回答した県。本当に一日でも、一分でも早くしてもらわなければ、ならないのだ。12月県議会でも、補正予算では、国の経済対策だなどとして、北千葉道路や首都圏央道など大型道路の予算が億単位で積み増しされようとしている。一方、生活道路の工事の予算は極めて不十分だ。
冷気が頬を突き刺す朝。「大切な住民の生活道路を、早く改善しなければ」「目の前の生命が、危ない。命をあづかるのが私の仕事、議員の仕事」と身を引き締める。
「現地調査した、あの場所の工事の予定は?」とさっそく、県当局に私は電話をかけた。
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