みわチャリで走れば 2010/05/13 　「嘘が多い」「だめでしょ、もう信用できない」「借金の山どうするのか」――今の政治への怒りと失望の急速な広がりは、すさまじい。渦巻く声を、草の根からしっかりと盛り上げよう！ 　「みわチャリ」を買った。“時には自転車で、事務所から目的地まで走ろう”“地域でも自転車の方が小回りがきくね”との想いがふと最近強まった。いざそうしてみると、これはとてもよい。 　歩きながら走りながら、どちらにしても自動車よりは、ゆっくりなので、それに顔が見えるので、相手から気軽に声がかかる。「え、今度は何の選挙ですか」とわざわざ引き返して、聞きに来られる方もいた。 　ある男性は、「自分は昔は共産を応援していたが、最近は選挙にもいかなくなってね」と、まるで昔の友人にでも出会ったかのように、私の自転車の旗を見て、語りかけてこられた。 　それに、自転車で走っていると、色んなものが見える。道路の穴ぼこ、60歳以上のお客様に割引をしている床屋があること、障害者の方たちの福祉作業所がここにあったこと――駐車場探しが要らぬので、すぐに立ち止まり、聞いたり、語りかけることができていい。 　ぺビ一カ一が通りにくい道に気づいては、“早く直さなきゃなあ”。病院の前では、タクシ一に乗車しようとしていた障害者の方が、足がドアに引っかかって、困っておられた。自転車でゆっくり近づいて、思わず手を差しのべたら、その男性も運転手さんも、にっこり。 　“車社会”に慣れ切って、つい車ばかりで忙しく走っていると、見えないことがいっぱいなんだと、あらためて気付かされた。“みわチャリ”で走ろう、急いでばかりいないで、時には自動車を使わずに。“急がば廻れ”だ。