なぜ全廃？　松戸地域職業訓練センタ一守れ！ 2010/03/11 　「寝耳に水だ！」全国83カ所にある地域職業訓練センタ一を、2010年度末で全廃する方針を決めたことに、厳しい批判の声が相次いでいます。 　厚生労働省は、2009年4月段階では、12月の利用者が一定基準を満たすセンタ一は存続するとしてました。ところが、民主党政権のもとで行政刷新会議の「事業仕分け」を経て、利用率がどうであれ、施設を全廃する方針に転換したというのです。これからどうしていくのか、それはまだ定かではありませんが、希望する自治体に建物を譲渡する方針だと伝えられています。 　千葉県内では3施設が、千葉市内（H4から）・松戸市内（H5から）・野田市内（H11から）にあり、昨年度1年間だけで11万8055人（松戸市は36,389人）もの多くの人達が利用しています。 　私は早速、松戸地域職業訓練センタ一（松戸市小金原1丁目）を訪ねました。写真にもあるように、閑静な住宅街の真ん中、国道6号線から入って直ぐの場所で、大変明るい感じの訓練センタ一です。中小企業で働く人々に、能力開発の機会を提供し、中小企業の教育訓練の場ともなっています。開館時間は、午前9時から午後9時までです。 　その他、宅地建物取引主任資格取得講座・二級建築士資格取得講座などや、男の料理教室や太極拳入門講座などが開設されており、地域にも開かれたセンタ一となっています。ここが万が一無くなれば、企業や業者・地域にとっても重大な損害です。 　突然の訪問でしたが、関係者の方たちは、新聞報道などがされただけで、自分たちのセンタ一が今後どうなるかは一切分からないと答えています。遠くは東金から、左官の技術取得に来られる方もいるなど、県の職業訓練校の廃止・縮小の影響かと思われる状況もうかがえました。 　こんな社会状況のなかだからこそ、多くの国民に、職業訓練の機会を保障するのはあきらかに国の役割です。現在あるセンタ一は、かけがえのない役割を果たしており、これをさらに拡充することこそが必要な時に全廃するなど、本当にとんでもない話です。来週には、地元の市議会議員さんらと共に再度、訪問して施設内を見学します。 ○参考 ＊国の責任で継続せよ/職業訓練センター 大門議員が要求/参院予算委(「しんぶん赤旗」10/03/14付）