田村さんの話聞いてホッとした――千葉土建「旗びらき」
2010/01/11
千葉土建一般労働組合の『2010年旗びらき』が、1月10日夜三井ガーデンホテルで盛大に開かれました。日本共産党から、参議院で奮闘することを目指す田村智子さん先頭に、千葉のさいとう和子さん、志位和夫衆議院議員秘書=増田優子さんらと共に、私も出席しました。
オープニングは、千葉大学の人たちによる韓国の伝統楽曲の演奏。鈴木中央執行委員長からは、「痛ましいことには、建設不況のあおりで24名の仲間が昨年は命を絶った。今年はなんとしても景気を打開し、仲間の4万人突破目指す」と意気高いご挨拶。
左から、さいとう和子さん・田村智子さん、みわ
☆めでたさも中くらいなり――建設国保攻撃に抗して
来賓の全国建設労働組合総連合会書記長の古市良洋さんは、「新年度の予算要求は満額確保されたものの、建設国保へのマスコミ攻撃で、“めでたさも中くらいなり”だ」と発言。新政権に対して、建設国保の育成・強化と存続を強く求めました。
また県内中心街の、ある商店街の役員さんも挨拶。「政治と宗教の話を商売人はしてはならないから、いつもはしないが、今日は特別」と前置きし、「新政権に、よろしく」と敬意を表しつつ「子ども手当てより、保育所の整備とか子育て体制の支援のほうがいいのでは?高速道路を全部無料にするのは、いかがなものか」と率直に問いかけておられました。
続いて、民主の野田財務副大臣や自民党の県議らが挨拶。「自民党時代からの借金で苦労させられているが、社会保障は増やした。財政問題もあり、あれもこれもではなく、あれかこれかの選択の時代」(民主)、「自民党は大敗したが、もっと早く辞めるべき人が辞めていれば……」(自民)など、それは激動の情勢を反映した内容。こうした挨拶に会場の皆が集中。今の政治を熱く注目していることが伺えました。
☆マスコミの“建設国保攻撃”をきっぱり批判――田村智子さん
来賓の挨拶の最後に、日本共産党を代表して田村智子さんが登場。「必ず現職になって、皆さんの声を届ける」と切り出し、まず切実な国保問題について「建設国保が、(不当に優遇されているかのように)攻撃されていますが、とんでもないこと」とマスコミの報道を紹介。「この制度は、建設労働者や土建組合が自ら、会員を増やし支え合って努力を続けてきた制度です」とキッパリ批判。共に守り抜こうと力強く訴え、大きな共感の拍手に包まれました。
さらに田村さんは「高速道路の無料化にかかるお金が1兆4千億円、高齢者と子どもの医療費無料化にかかるのも同じ1兆4千億円です。あれか、これかではなく、どっちを優先すべきかは明白」と訴え、ここでも拍手が広がりました。最後に、“待ったなし”の仕事確保の課題に日本共産党は全力を上げると訴え、働く労働者の賃金確保のためにも、千葉で実現した公契約条例を全国で広げようと呼びかけました。
ある組合員の方は、「今、とても厳しいし、みんな苛立っているけれど、田村さんの話を聞いて、ホッとしました」と感想を私に語ってくださいました。多くは語られませんでしたが、政治が良く変わることを期待しているのに、逆に“建設国保攻撃”のような予想外?の展開に、戸惑いと不安が広がっている様子が垣間見えました。
「命綱である建設国保は、必ず守りぬき、今年こそ仕事確保へ。暮らし福祉密着型の公共事業に、流れをしっかり変える年に」と、会場で私はあらためて心に誓いました。
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