「これは私のコシヒカリ」
2009/12/01
「この交流で村の中が明るくなりました。これは私のコシヒカリです。食べて見て下さい。今後ともよろしく願います」。農業を学ぶ松戸の青年が東北から帰ってきた、その2〜3日後に、届いた新米。コメの袋には、黒マジックで、しっかりとメッセ一ジが記されているではないか。まあ!
「交流で、村が明るくなりました」と、感謝の意をのべ、「これは私のコシヒカリ……」と胸を張る農民、なんと凛々(りり)しい、立派なお方でしょう!
百の仕事をするから「百姓」と書く、とどこかで聞いたことがあるけれど、どれほどの労力と苦労を、かけてこられたことだろう。
風雨にうたれ、陽に照らされ、実ったコメ。まるで愛おしい我が子のようだ。赤字でも、コメを作り続ける農家に、本当に頭が下がるし、コメづくりを誇りにしている彼の言葉は、躍動的でさえある。
「おいしい!甘い!」私は、感謝をこめて、涙ながらに、白い新米を味わった。
稲作農家の家族労働報酬の「時給」は、平成18年産は256円、同19年産は179円、同20年産は325円(地域別最低賃金の全国加重平均は703円)。こんな馬鹿な話があるもんか。政治が農業を破壊してきた。それでも農民は田んぼを耕し、コメを作り続けてきたのだから、いまこそ皆で、日本の農業をコメを、守らなくて、どうする。農民の生活を支えなくて、どうする。
JA(農協)全中全国大会での志位委員長の挨拶が、話題を呼んでいる。全国森林組合大会にも招かれ、志位委員長が初めて挨拶したことも、歴史的だ。コメを愛し、森を育(はぐく)む人々の願いは一つ……さあ、大地よ、国民と共に、希望ある時代に向かって、新たな営みを始めよう。
○参考
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農業再生に向け新たな共同を
/JA大会 志位委員長あいさつに大きな拍手/“全政党に働きかける”特別決議
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環境・雇用守る林業豊かに
/全国森林組合大会 志位委員長あいさつ
*「しんぶん赤旗」キーワード
「農業・漁業」
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「農業の未来/全国で対話ひろげる」
(「しんぶん赤旗」11月号外 PDF)
*
林業を国の政策の根幹に
(「しんぶん赤旗」11・12月号外 PDF)
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