いま、八ッ場はどうしたらよいか
2009/10/25
24日開かれた第132回馬橋地域懇談会のテ一マが、八ツ場ダム問題でした。議会報告を兼ねて、この問題について私は報告した後、参加者と意見交換を行いました。
20代から70代まで様々な年代の参加者は、「テレビを観ている。週刊誌や新聞で読んでる」と極めて関心が高い。「本当のことが知りたい」との声もしきりに上がりました、毎日誰しもが使う、水の話題だけに。
最近参加した、二つの大きな八ッ場ダム問題の集会や議会での論戦の内容を交えて、図や絵などの自作にもチャレンジして、《八ツ場ダム建設は中止すべき》と私は訴えました。うまくいったか、どうか・・・。
意見交換のなかでは、「水道料金は一体、このダムに参画することで今どうなっているのか、仮に完成した後はどうなるのか」という質問がありました。また、東京都の水余りの問題や、このダムの下流域での渇水の今後の予測、さらには、大量の石灰で中和する水の質への不安も出された。そして、「地元住民の痛みや願いを、本当によく聞いて、生活再建が見えるまで政府は努力をしてもらいたい」という強い声も出されました。
農林関係に詳しい方は、「水は基本的には十分足りている。コンクリ一トのダムをあちこちいっぱい作らなくても、もういい時代になっていることは事実である。そうした状況に合った、新たな利水・治水計画を作ることが、建設的なことである」と話し、また「結局、一部の大手ゼネコンが儲けるダムでは、景気対策にさえならない。ダムに固執するのは全くおかしい」という声も出されました。
関東地方や千葉県の地図を見ながら、みんなで私たちの「水」を熱く語り合った集いでした。八ツ場ダム問題をもっと庶民の目線に引き寄せて見て……と、新たな宿題もいただきました。
○関連
*9月県議会での「八ッ場ダム建設中止と、住民合意による生活再建・地域振興の促進を求める意見書」の趣旨説明(10月22日)
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八ツ場――現地の痛みにこたえる道を
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