《ちば派遣村》から見えてきたもの――企業と行政の責任
《派遣村》は本来行政の仕事、相談者のたらい回しやめよ
2009/06/01
「ちば派遣村――5・19労働・生活相談会」のことが、ずうっと気になっており、今日は、実行委員会事務局の本原康雄さんから、やっとお話を聞きました。
事務局長を本原さんがされている千葉県労働組合連合会の事務所の中は熱気ムンムン。その中で語られた当日の相談者の様子は、「『昨日コンビニのゴミ箱からオムライスを拾って食べたきり』と話す男性(25)」(「しんぶん赤旗」5/20付)「相談に訪れた市原市五井の男性(49)は勤務していたメーカーに昨年末解雇された。今年3月、別の会社に再就職したが、1カ月で再び解雇され、賃金も支払われなかったという」(『毎日新聞』5/20付)など、各紙が一斉に報じた通りでした。
《ちば派遣村》からも、「あらためて、今の貧困の深刻さが浮き彫りになった。ハローワーク前でチラシを受け取り、(千葉駅前や市民会館などの)派遣村に来た人が多かった。本来、これは国や自治体――行政がやるべき仕事だ!相談のたらい回し、モノ扱いは許せない」と木原さんは語気を強めました。私も、同感です。
さらに、「1日で約60人が、駆け込み相談にみえたが、多くが、職・住・食を求め、心身共に病み、多重債務を抱えている方が少なくない。縦割りではない、人間らしく暮らせるための総合相談窓口を行政が作り、丁寧に対応してもらいたい。派遣村は、本来行政の仕事だ」とも。
本当にその通りです。まず県が、国とも力合わせて、こうした取り組みの先頭にたつべきではないかと、県に働きかけなければ……と、私も強く実感しました。
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