みわ由美 あったかい政治に!
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タイトル 眠れぬ日過ごした若き女性パティシェ 勝利! タイトル

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2009/04/19
 千葉青年ユニオンの執行委員長=神部紅さんから、喜びのメ一ルがきました。
 まず、にこやかな写真――「団体交渉に勝利しました!」。千葉青年ユニオンとしてゼロから出発し、初の団体交渉でこれだけの結果を出したことは、ユニオンがもっている大きな力だ、と確信に満ちた内容です。良かった良かった、それでそれで……

「憧れのパティシェになったのに……」――21歳の女性に直撃インタビユ一

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 「高校卒業して、すぐに憧れのパティシェになりたくて……」と話し始めた、ケ一キのような白川すみれさん(仮名・県内在住21歳)。「あ、それってなんですか」と私。「みわさん、菓子職人だよ。ケ一キとかデザ一トとかを作る、いま人気の……」と傍らの青年。
 「パティシェの専門学校に2年行って、20歳で初めて就職しました。初めは、シェフの言うとおり働いていたのですが、凄い残業で、気がついたら眠れない状態に……」

月100時間を超す残業――「不眠症になり、感情が消えた」

 「残業は何時間?」と訊くと、手帳を出して「7月71時間、8月64時間、9月95時間、10月108時間、11月169時間、12月118時間……」と言う彼女。
 「えっ、何と……!」驚きを通り超して、私は愕然とした。彼女は、次第に夜は眠れず、食事ものどを通らず、感情が消えた。
 友人の紹介で、千葉青年ユニオンに加入し、「え、私、独りでもたたかえるの。団体交渉っていうのは、1人ではできないと思っていたわ。1人でも入れる労働組合って、仲間がみんなで助けてくれるのね」
 勇気をもって、たたかうことにしたすみれさん。色白の綺麗な、本当に、おとぎの国のお菓子みたいな女性なのだ。

経営者シェフも「勉強になりました」「以後気をつけます」と完敗

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 団体交渉の初めのうちは、交渉相手のシェフは、「何それ?。法律って難しい。めんどくさい。関係ない。残業代も不払いも認めない」と言っていた。
 しかし、千葉青年ユニオンの神部さんたちに、シェフもたしなめられ、すみれさんの頑張りで勝利。遂に、不払い残業代70万円(9ケ月分)を支払うことを約束させ、休業中の6割支給で傷病手当も出ることになり、会社都合による退職で失業手当も受けやすくなったのだ。

「自分に自信がもててきた」とほほ笑む彼女

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 経営者に間違いを認めさせたことですみれさんは、自信を取り戻し、体調も少しずつ回復。「過去の自分に自信がもてた、“自分のせいじゃない”と。同僚のためにもなったと思う」「ユニオンのお蔭よ、仲間がいたからこそ……」と笑みを浮かべた。春に咲く白い花々のようなほほえみは21歳。
 未来に向けて、体調を整えながら、あらたな人生を歩みたいと語った――スミレさん、立派!

 オマケ――最後の写真は、ユニオンの副委員長の楽しい足元。若いっていいなあ。

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