スタ一ト!東京都・日の出町 75歳以上の医療費無料
2009/04/02
東京都の日の出町で、いよいよ始まった新しい制度が、今朝の6チャンネル「みのもんた朝ズバッ!」で紹介されていた。日の出町は、秩父多摩甲斐国立公園の表玄関口で、多摩川と秋川の中間に位置する。
青木国太郎町長は、高齢者のために何ができるか、毎朝のウォーキングの中で考えたという。高齢者の方たちは、『理想郷』と喜んでいた。しかし償還払い(いったん窓口で立替払いをしてから、後で領収書を添付し返還してもらう制度)になったため、窓口で無料になるよう更なる改善を医師たちは求めていた。
医療費を無料にすると、病院がサロン化する、などという懸念については、元気な高齢者が集う老人福祉施設もしっかりあるから、大丈夫という様子も映し出されていた。いずれにしても画期的なことである。
『日の出町お年寄りにやさしい福祉基本条例』
条例は以下のように謳っている。
「・・・現在の日の出町が存在するのは、高齢者をはじめとする先達の努力と将来を見通した先見性に負う所が多いが・・・年金、介護、高齢者医療などの社会保障をはじめとして、高齢者をとりまく社会経済状況には厳しいものがある。このような中にあって、・・・日の出町が高齢者に報いる施策を充実して実施していくことが不可欠である。・・・
日の出町は、これまでの高齢者のご苦労に報いるとともに、今後ともますます壮健で地域社会の一員として活躍され、暮らしていただくこと、そして高齢者から次代を担う若者に、町のよき伝統、風習が受け継がれていくことを願って、この条例を制定する」。
この条例にもとづき日の出町では、高齢者の医療費の助成に関する条例が定められ、この4月1日から、75歳以上の方の医療費が無料(償還払い)となったのである。
記事とは直接関係ありません
「75歳以上の高齢者の医療費を無料に」と先の千葉県知事選挙で公約したのは、八田英之さんただ一人であった。それを実際にスタ一トさせている自治体があるのだ。
森田知事といえば、違法献金などの新聞報道が、選挙後あわただしいが、そのことについての説明をまずすべきだ。同時に、「子どもたちの医療費を中学3年生まで無料に」と公約したはず。《段階的に》などと逃げていないで、実施に向けた検討を直ちに行うべきだ。
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