千葉県議会で９日、日本共産党の、みわ由美県議が一般質問し、熊谷俊人知事の政治姿勢、県営水道料金などについてただしました。

　みわ氏は「消費税は低収入の人ほど負担が重くなる不公正の税金だ」として認識をただしたのに対し、熊谷知事は「社会保障などの安定的な財源であり国で議論すべきこと」と従前からの答弁を繰り返しました。みわ氏は「社会保障は削減の連続だ。誰も信じない」と指摘して５％への減税を国に求めるべきだと迫りましたが、熊谷知事は応じませんでした。

　５月の武器見本市の幕張メッセ（県有施設）使用について、みわ氏は知事に「メツセで売買された武器がガザで子どもたちの命を奪っているかもしれないという認識が欠落している」と抗議しました。しかし知事は答弁に立たず、代わりに関雄二県商工労働部長が「武器の拡散に当たらない」と強弁しました。

　みわ氏は「物価高騰の中で県民の暮らしを脅かす水道料金値上げは白紙に戻し再検討すべきだ」と主張。県は「赤字は避けられない。経営安定化のため水道料金値上げは不可避」と繰り返しました。みわ氏は物価高騰対策として中小企業の賃上げへの直接支援を求めましたが、県は中小企業に対しては「相談による支援」と述べるにとどまりました。