日本共産党千葉県議団は１９日、熊谷俊人知事、三神彰県水道局長にあて水道料金の値上げ中止を要望しました。

　熊谷知事は ９月県議会で突如県営水道の料金値上げを打ち出し、今議会で、２０２６年度から値上げ幅２０％程度と明言しました。県営水道給水人口３００万人（１１市・県人口の約半数）の負担が、年１３０億円と大幅に増えることになります。

　県は物価高騰による諸経費の増加、老朽化施設の更新などで赤字が見込まれるとしていますが、その根拠となる具体的な試算はいっさい示していません。

　党県議団は「給料が上がらず年金収入が減り、物価高騰に襲われている県民生活への影響は計り知れないと強調。▽水道料金滞納世帯の詳細な状況調査▽「２０％」の根拠の速やかな公表を求め、県営水道の料金値上げ中止を迫りました。

　県は「２０ ％」の根拠について「来春以降の県水道事業運営審議会までは公表できない」と拒み続けました。

　県議団は「県民の不安は極めて大きい。知事が本会議で表明したのだから、その根拠を明らかにするべきだ。まともに説明もしないのは、県民に黙って値上げを受け入れろということだ」と強く抗議しました。