日本共産党千葉県議団は８日、陸上自衛隊オスプレイの運用中止と配備撤回を国に求めるよう県に要請しました。

　１０月２７日に、陸自第１ヘリコプター団（木更津市）所属のⅤ２２オスプレイが日米共同統合演習（キーン・ソード２５）で与那国駐屯地（沖縄県与那国町）離陸時に地面と接触し、機体の一部を損傷。現在全１７機が、災害対応時を除き飛行停止しています。

　要請事項は陸自オスプレイの運用停止と木更津駐屯地への配備撤回、米軍オスプレイの千葉県上空飛行停止３点。冨沢昇県総合企画部長は「県民の安全対策が何よりも最優先であり、原因究明と再発防止策を徹底するよう、国に伝えた」と述ベました。

　米軍オスプレイは２０１６年１２月以降、世界各地で７回も墜落事故を起こし、その根本原因は明らかになっていません。

　党県議団は「原因が究明できなければ危険を取り除けない」と指摘。２２年米カリフォル二ア州でクラッチの結合不具合で墜落したとされる事故では、防衛省が使用時間８００時間超の部品交換で不具合を低減できると説明。党県議団は「米軍の統計でしかなく根本解決にならない」と批判しました。