共産党申し入れ

　台風１５号が千葉県に上陸した翌日の９月１０日に同県の森田健作知事が、公用車で同県芝山町の「別荘」に帰っていたと『週刊文春』が報じた問題で、日本共産党県議団の加藤英雄、みわ由美両氏は８日、知事宛てで説明貢任を果たすように申し入れました。

　報道は、▽森田知事は台風上陸の９日は県庁に一度も登庁しなかった▽１０日に富里市を「私的視察」したというが形跡がない▽実際は公用車で芝山町の別荘に帰っていた−という内容です。
　森田知事は７日に記者会見し、「別荘でなく自宅」とした上で、公用車で帰宅したことを認めました。その上で「多少なりとも視察しようと思った。これは私の政治スタイルだ」と述べました。

　党県議団は、知事は災害対応の陣頭指揮をとるべきで、車内からの私的な視察が必要なのか、県民は怒り、疑念を抱いていると指摘。「このような事態の放置は復旧の取り組み、県政運営そのものに大きな支障をきたす」として、事実のすべてを自ら明らかにするよう求めました。
　対応した秘書課の担当者は「県の初動については検証中」「申し入れは知事に伝える」と述べました。